横浜アリーナでワールドカップ2019が開幕、女子日本代表はドミニカと対戦し、ストレートで勝利した。
日本のスターティングメンバーは、古賀紗理那、新鍋理沙、荒木絵里香、石井優希、佐藤美弥、奥村麻依、リベロ山岸あかね。
注目されていた石川真佑選手はリリーフサーバーとして途中出場した。
課題の残る試合だった。
古賀紗理那選手がスパイクで26得点(決定率36%)、ブロック、サーブ共に1得点、合計28得点と1試合目終了時点でベストスコアラー1位となっているが、チームの打数が179本。そのうち74本(42%)が古賀選手にあがっている。
1セット目こそ、バックアタックを含め多彩な攻撃ができていたものの、2セット目以降は以前から指摘されていた佐藤選手の困ったときのレフトへの配給が多くなりブロックに捕まり始める。
追い上げられた3セット目の途中には宮下選手、長内選手を投入するも、宮下選手は長内選手に偏る。そもそも宮下選手は途中から流れを変えるタイプのセッターではないはずだ。
しかし、奥村選手のCクイックからDに流れるブロードや、バックで調子がいい古賀選手、荒木選手の徹底したブロックなどいい場面も多くあった。第4セット目では石井選手と古賀選手のポジションをチェンジし、マッチアップがうまく機能したのも大きい。
ストレートで勝利したとはいえ、日本のよくなった部分も悪くなった部分も凝縮された試合となった。
明日以降の戦いでは石川選手や長内選手、ミドルが機能しなくなった場合は芥川選手など、ムードを変えられる選手をどんどん起用し、日本に流れを持ってきてもらいたい。